封神演義外伝コミックス雑感&連載時感想一覧

コミックス発売おめでとうございます
連載時の感想は以下の通りです。

第一話前座
第一話
第二話
第三話
第三話+α
第四話
第五話
第六話
第七話
第七話+α

第一話、第三話、第七話はそれぞれ結局各2個のエントリになっており、当時の自分の混乱が伺い知れます(まるで今は混乱していないかのような口ぶり)。
笑って見ていただければ幸い。

コミックスはYJ仕様のA5判。これのために帰国した。
やっぱり絵が大きいと嬉しいなあ!
巻末カラーページはもちろん美しかったが、画集と完全版の再版はもうないからこれでなんとか、という声が聞こえたような気がして不安になった。ちょっと待って……。

そしてまとめて読むと外伝、ほんと何を言えばいいのかわからないな。纏っている「気」が強すぎて総括できない。
一話につきエントリを一つないし二つも書かせる漫画っていうのがちょっともう、私にとってはありえないですもんん。
あー……
断崖絶壁がね、あった、あったんだよ……



キャラガイドの文章は外部委託だと思うので、個人的に太公望の形容で「熱い正義漢」とかはちょっとびびって目玉落っことしたりしましたが、細かい丁寧な仕事が読み物を面白くしてると思いました。呂岳(初戦時)の手下たちの名前ちゃんと全員拾ってたりとか、
あと封神キャラの顔コレクション、みたいな感じがして、血縁者を寄せて描くフジリューの筆致を改めて楽しむことができる。
殷郊も殷洪もやっぱり結構父母の要素を両方引き継いでるなあとか。
そういえば哪吒と李靖も血の繋がりはないんだけど、ムスっとした表情の雰囲気は似てると思うの。

第七話についてのまだまとまらないあれこれ

下の記事の続き。
まーそんで、なんでこんなに私は困惑したままなんだろう、とこの3週間ぐらい考えてたんですよ。
確かにめちゃくちゃきれいな終わり方だった。
前述したとおり作品としての完成度ズバ高いと思いますし、太公望はずっとかわいいしかわいいしかわいいし楊ゼンもいたし、どのキャラも本当にキャラぶれみたいなのが私の中では皆無で、連載前に私が無意識につくってたハードルが三十センチぐらいだったとしたら(フジリューが一体何を描いてきても全て受容するつもりだったがそれでも敢えてのハードル)、ふと振り返った時に外伝が、時速48000キロで重力圏をぶっちぎっていったようなレベルだ。今頃地球の軌道上をまわっている。
じゃあなんでこんなに私は引っかかっているのか。
一個思いついたけど、やっぱりあの「誰も聞いていない別れの言葉」が苦しかったのはでかいですね。
太公望の変わってなさを思い知らされて、その上で「まだやることがあるから終われない」っていうのが、まるで刑の執行の無期延期を言い渡されたようで。
スープーがいるからまだいいですけど。

多分、このお話で太公望が地球と融合してたら私は泣いて泣いて抜け殻になって、同人活動を終わりにしたと思います。
それはもちろん、「融合したのが辛くて」とか「太公望がいなくなった封神は愛せない」とかそんな話ではない。
もしそれが「彼ら」の選択として作中で明確になったならば、もう私なんかが太公望の幸せについて、脳がねじれるほど考え続けなくていいからだ。いい歳して泣きながらCoccoを聞き続けた日々もおしまいである。その場合楊太の世界線は手放すことになる。それは当然で、原作の、藤崎竜が描いたものの重みと比べられるものではない。

太公望がどうすれば幸せになれるのか考えに考えた挙句一縷の糸として、楊ゼンの「負けず嫌いさ」に賭けたのが私の楊太の出発点だったのだから。
多分これ考えすぎて頭がおかしくなってるけどそれしか道が見えないんだから仕方ないんだそういうものなんだ。現在進行形。(かわいそう)

まー太公望が融合してもまだ楊ゼンの側にあくまで賭けるとするなら、パワースポット探しまくるっていう手段が提示されたので、あいついつか伏羲たまのいるパワースポット見つけそうですけどね……。
なんか前も言ってたと思いますけど太公望も神農にさわれてたし、だいたいスーパー宝貝も使えるらしいし、セックスぐらいできそうじゃない?なんなら楊ゼンレベルに強大な力の持ち主とセックスしたら肉体戻りそうじゃない?なんか意外とフレキシブルな存在……??みたいな。
でもそうやってはじまるかもしれない楊太は、私が今まで書いてきた楊太ではないんだよなあ。
何が違うのかって言われると困るんだけど、どうもなんかそれはちょっと違う。あくまで太公望には自分から手を離して欲しくないっていう気持ちが、やっぱりどこかにあったのかもしれない。
自分のために誰かを求めるのは難しいけど、自分からいなくなることはさすがにしないんじゃないかと、まだどこかで思ってたというか。
だからそうしたら何らかの区切りはつけなければいけなくなるのかもしれないな、と思っていた。結構これは、連載が決まって外伝が始まってからずっと思っていた。外伝、本当に明るく面白くて、「これだよこれ!」っていうような楽天的な世界に頭まで浸かって笑い転げながら。
でもそうじゃないらしいんですよ。

太公望はこれからどうするのかなあ。神農たちが自分を希望として残したこともわかっていない、まだ世界のために働くつもり満々の太公望はこれからどうなるのかなあ。
融合もできないし、実際あるんですかねあの地球破壊なんちゃら。
スープー、あっちこっち飛び回ってへとへとになって、「もーそんなことよりいっぺん帰るっスよ!」って言ってくれないかなあ。
あー私、スープーが太公望と会って最初にそれを言ってくれなかったから寂しかったのかも。
まあそれどころじゃなかったんですけど。(神農のせい)
っていうか神農さんも、面と向かって「君は希望なんだから消えちゃダメ」とか伏羲に言っても絶対通じないからこんなやり方したでしょ……。ほんとあの人に自分で幸せになるっていう意識持ってもらうしかないんだよ……。ほんと……大変そうだけど……。

っていうか正直、外伝はじまって太公望が最初に「合流」とかなんとか言い出した時も結構私はハァー?だったんだよ!!
妲己ちゃんが「それでいいのん?」ってわざわざ言ってくれただろ!!!!!!
あの!!天上天下唯我独尊、地球と同化して全てに存在するとかいうカオスな目的のために、屍山血河を楽しく築き上げるような女が相手の意を慮ってくれるとかどう考えても滅茶苦茶レアなんですよ!!!!!!!
あれで生き残ったからさすがに私も「太公望もようやく自分自身の生に少しだけ執着できたのかな」って思って嬉しかったのに、
生き残ったけどやっぱ融合したいけどまだやることあって
とかどうなのそれ!!!!!!!!!?

なんか、こう、道の遠大さを思い知らされて呆然としたのかもしれない私。
なんだか腹が立ってきた。
もういい。
神農ラインを突破されたらきっと妲己ちゃんがはじいてくれる。今回見せた謎の笑みにかけて信じる。

追記。
うーん読み返してもまだ全然混乱がひいてないですね。
もう外伝2が来い……。

封神演義外伝 第七話感想

あらすじ。
お祭り騒ぎに疲れて一寝入りした孔宣の目覚めを待ち、太公望は時間の巻き戻しを命ずる。
最初はきょとんとしたものの、巻き戻しは母の教えにもあったことを思い出す孔宣。
彼の手ですべては元に戻り、四不象と共に未来に帰った太公望は……。


以下の内容にはネタバレが含まれます。
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