石垣島などに行ってきた2019【その2】

二日目 拒まれる大地

 

翌日は早起きして今度こそ石垣島へ向かおうと空港へ。
空港への道は不慣れなナビ(私)と道に不慣れなドライバー(沖バナさん)のせいで何回か間違えたけど着いた!

そしたら十分ぐらい前に搭乗口ついたと思ったのに搭乗口のナンバー二人とも間違えて見てて、完全に逆方向で出発間際にめっちゃ歩いたりした。

 

なんかなあ…。うちら多分、微妙にお互いを信頼しすぎやねんなあ……。(深刻な顔)
(どっちも東京行きとか台湾行きで、飛行機にはマジで慣れているはずなのだが……)

 

まあでもバニラエアのかわいい飛行機に無事に乗り、一時間ぐらいで海の真ん中の小さな空港に着く。この日は予報通り曇りだったが、まだ暖かく日が差す時間帯もあった。
石垣島の市街地の中心は、空港からはバスで三十分ほどかかる。
というか私たちこのバスの車窓で、思っていたより石垣島が大きかったことを知ったよね……。
「うおっモスバーガーがある!」
「おおおヴィレッジヴァンガードだ!まさか石垣島にあるなんて!」
石垣島の皆様大変申し訳ございません。
しかしここのヴィレッジヴァンガードは路面店であり、なんか新鮮。

できれば博物館は今日行きたいねーと話し、閉館時間を確認して、ホテルにチェックインして荷物を置いて外に出ました。この時二時前くらい。あちこち商店街のお店を見て回ったけど、ランチを終えて一時閉店してしまった店が多かったため、結局八重山市場の上の食堂に入ることにしたがこれがおいしかったですね。

 

八重山そばとふーちゃんぷるー

 

どうでもいいけど私はものすごくふーちゃんぷるーが好き。
ちゃんぷるーも好きだし麩も好きなので私の好きな要素しかないっていうか、
「これなら太公望も食べられるんだよねー」
「だよねー」
うん。
食べてからタクシーをつかまえて、タクシーの運転手さんに勧められるままに川平湾へ。
ミシュランで☆5だとかいうが、フランス人に評価してもらうにも及ばないぐらい美しい。
川平湾の白い砂浜をたくさん歩いた。楽しかったなー。グラスボートにも乗りました。
あと、沖バナさんが
「鳩野さんにカニを見せるよ!」
って言ってがんばって白い砂を掘ってカニを捕まえようとしてくれてたところ、岩に頭をぶつけるなどのことが起こるなどする……。(かわいそう)
カニは結局いなかったけど、教えてもらってヤドカリとかシャコガイ(岩の合間にぴたっと嵌ってる。すごい)とか見られました。エモい〜〜〜〜〜。

帰りのタクシーの運転手さんにはフルーツジュースの生絞りのお店を教えていただき、せっかくなので連れて行ってもらった。ジュース大好き人間なので大変嬉しかったです。行きの運転手さんには山の名前やサトウキビ工場のことを教えてもらい、帰りの運転手さんは花ガイドが本職なんだよーと言って花の名前をたくさん教えてもらいました。
沖縄のタクシードライバーはみんな話が面白いと岸政彦が書いてたけどまじだなあ。
(十二年前にはじめて一人で沖縄に来て城めぐりをしたときにお世話になったタクシー運ちゃんもすごく面白かった)
そしてタクシーでホテルまで帰ってきて、さーて博物館を見に行こう、と降車しようとした時!
「さ、財布がないよ!?」
「エッエエエエー!?」
なんと沖バナさん、財布を忘れるの巻。
十分ぐらい探しまくった上タクシーの運転手さんが寄ったお店に電話してくれた結果、そこで預かっていてくれていることが判明した……。
だがここまでまた往復したら1時間ぐらい。この後の予定をつぶすしかないのかと悲壮な気持ちでいたら、
「あっ僕取りに行ってきますよ!大丈夫だいじょーぶ」
タクシーの運転手さんがまさかの大サービス。
普通それ、私達がタクシーで戻って取りに行って、その分の料金払うところじゃない!?ええええー!
「いいですよー九時ぐらいにホテルに届けますね!」
良い人過ぎて浄化された……。
めちゃくちゃ頭を下げて別れ、ぼんやりと石垣港へ歩く。
しかしこの騒動で八重山博物館の閉館時間に間に合わなくなったため、結局まだ太公望に会えてない。

 

「あれだよ、多分。もうこれ、太公望に拒まれてる……」

なんだあやつら!来るな!みたいなね」

「そりゃ会いたくないよね……」

多分会いたくない連中12を争う感じだと思う。

(ごめん師叔……)

 

さて、夜はナイトサファリのホタルツアーへ。
今年は寒くてまだあまり見られないと聞いていたが、十分すぎるほど飛んでました!
このときに見ることができたのはヤエヤマヒメボタル。
飛翔力が非常に弱い(雌は飛べない)ということなんですが、マジでその飛び方が
「よちよち…よちよち…」
という感じでなんかかわいい。ゲンジボタルみたいに水の上を滑るようにすーっ、すーっ、と行くわけではない。
あとムササビも見られたし、フクロウの声も聴けて楽しかった。
この時間は結構曇っていて、星空ガイドは受けられませんでした。

 

ホテルに戻るとフロントさんに声をかけられ、なんか分厚い厳重な包みが手渡されてきた。
おや?と思ったら、約束の時間より前なのに、先程の財布を運転手さんが取ってきて預けてくれていたのだった。

「エッエエエエエエエエエエエエエエエー!?」

その分のタクシー代かせめて菓子折りぐらい渡そうと思っていたのに、完全に機先を制された格好である。

なに!?ステルス親切の島なの!?

沖バナさんと二人で人のあたたかさに泣く。

本当にありがとうございました。名刺もらったし、次行ったら絶対指名して呼んでもらう……。

 

 

晩ごはんはやきにくをたべました。ホテルフロントおすすめの「金牛」おいしかった。(石垣島は牛肉も名産でそこら中に牛がいる。金門島を思い出す)

このお店から沖バナさんはドライバーさんに電話してお礼を言ってた

 

輝くような川平湾

 

川平ファーム どちらかがパッションフルーツジュースでどちらかがマンゴージュース。

パッションフルーツジュースはじめてのんだけどめちゃくちゃうまいな。隣はファームの敷地に咲いていた野生の蘭

 

 

永遠が落ちている路地裏

石垣島などに行ってきた2019【その1】

旅の主な登場人物
梓ゆきさん 沖縄の優しき人。楊太と太乙受け。絵描き。
沖バナさん 沖縄の小さい生き物。楊太とかの絵描き。
鳩野まるみ 小説とまんがとうさぎとほもが好きな鳥類。楊太とか字書き。

〜私がレポ書いたら沖バナさんもレポ漫画描くっていうのでがんばって書きました〜


ほぼ4年ぶりに沖縄に行ってきた。
といっても前回の沖縄行きは沖縄の老人ホームに入った親戚を見舞う旅だったので、観光としては実に6年ぶりである。
今回のメインは石垣島だ。
太公望が化けた石敢當に会いに行った。
旅の道連れは沖バナさん。前回死ぬほどお世話になりました梓ゆきさんにも、またまたとってもお世話になりました。
沖縄人のやさしさに体が溶けそうだし、ここで溶けたら美しい海の一部となってこの穢れた心身は浄化されるかと思いきや残念ながら業が深すぎてさすがの美ら海にも拒絶され、黒潮に乗って北上し世界をめぐります。
めぐるな。


初日 何もせず海を見て終わる

早朝の東京は雨だったが、那覇にはうつくしく日が差していた。
那覇空港は明るいイメージが強い。南国の光そのものが、たくさんの窓からダイレクトに飛び込んで来るせいもあるだろう。歴史のある日当りのいい家みたいなかんじがする。
とか思いながら沖バナさんと連絡を取ってやっほーいと到着エリアに降りたら、
なんか巨大な鳩がいた。
私は足元から崩れ落ちた。

 

 

沖バナさん・画

 

「はとのさん驚くだろうな〜と思ったら描いててすごく楽しかったよ!!」
ありがとうマジですごくびっくりした。
「梓さんがやってたっていうから!見習わなくちゃって!
(この沖縄人の情熱は一体!?)

 

(参考:前回梓さんと同居人VANさんがお迎えしてくださった時のウェルカムボード※この時は羊もいました)

 

さて、沖バナさんとはミュージカルを一緒に見た一月以来である。
再会を喜び合い空港の中のカフェでごはんを食べ、沖バナさんはこそっと鳩の巨大ボードを捨てた。
「だって石垣島には持っていけないし」

はかない…。

さて、石垣島への16時台の飛行機の時間までどうしよーと二人で迷ったが、体力も温存したかったので、結局ラウンジでだらだらすることにした。
思えばこれが間違いの元であった。
せめてラウンジに行く前にチェックインを済ませて、いやせめて手荷物を預けておけば……。
うぐぐぐぐぐぐぐ。

ラウンジでだらだらしゃべってた我々、そろそろかなーとか言ってぼんやりチェックインに向かったら、なんか様子がおかしい。人がいない。
きょとーんとしてそこらへんの係員さんに訊く私たち、まだ事の重大さを理解していなかった。
え?
チェックインが終了してるの?
え?


チェックインが終了してた。
(=予約していた飛行機に乗れない)

えっマジ!?

事態を把握するのにちょっと……
かかりましたね……。

いや正直、正直に言うと最近ちょっといいカードに切り替えたので空港内のちょっといいラウンジをつかえるようになって、私がそんなプチブル的な喜びに浸ってのんびりしすぎてたからこんなことになったんですよおおおおお。という自責の念がすごかったんですが、沖バナさんは沖バナさんで
「わあああんごめんね私いつもLCC使ってるのになんでぼーっとしてて時間に気づかなかったんだろう????」
って言ってくれて
なんかもう二人でぺこぺこ頭を下げていた。

はーーーーでもやっぱり飛行機予約した私が気づけよって感じで、どっちかというと私が悪かったと思うのだ。すみません……。
何故か自分への衝撃で、二人ともずっと爆笑してたけど。

ひとしきりうろたえた我々、とりあえず次の飛行機を見るがやはり論外に高いので、もう今晩の石垣島のホテルは捨てて明日の早朝の便を押さえることとする。
これはどうにか一万円以下でおさまった。
よかったまあ…誤差の範囲だ…。あとは那覇周辺でホテル探さないt

 

「うちのおばあちゃんちの上が空いてるから泊まる?」
「えっまじ?やったー泊まる泊まる!」
「とりあえず…車乗ります?」
「乗る乗る!」

 

というわけで沖バナさんがもきゅもきゅと運転するラパンで我々は颯爽と那覇空港を離れ、ひとまず海とか見に行きました。
行ったのは、那覇空港近くの瀬長島。
海綺麗だった。
そしてここで、私も道を見てたのになぜか迷い込んでしまい、一方通行を逆走するなどした。(ギャー!)

あとはとりあえず調べて、スーパー銭湯と銭湯の中間みたいなところで温泉に入りました。
沖縄料理を食べました。じーまみ豆腐がおいしかった。

なんかこの辺から普通にたのしくなってきて、いよいよ沖縄中部にある沖バナさんの祖父君祖母君のお宅に向かう。


「すごく散らかってて汚いと思うんだ……ごめんねごめんね」
「大丈夫だようちも散らかってるし」
 

などと言いながら(うちというか私の部屋はほんとうに散らかっている)お邪魔したが、なんか全然片付いていた。
しかもなんか寝具が整いテーブルには山のようなお菓子やタオル、歯ブラシとかのアメニティまであって、横には綺麗な箱が置かれていた。

「!!!?」(竜宮!?)
「これは……おかーさん!?」

この東京から来て宿をなくした愉快な鳩のために、沖バナさんのお母様が急遽お掃除に入り、しかもお菓子まで置いていってくださったらしい。
何それ優しすぎない????涙が出てきました。
しかも綺麗な箱は私宛だったらしく、中には輝く琉球硝子のタンブラーが入っていた。
東京から来て自業自得とはいえ飛行機に乗り遅れるようなアホなことをしてしまった娘の友達に、せめてもの慰めとしてくださったのだろう。
これがうれしくて、ここまでもだいぶ回復はしてたけど、本当に元気になってきた。
あと、タンブラーが楊太色で戦慄した。
青と黄色の混じった朱色のペアなの……すごくない?お母様は何も知らないらしいんだけど……。
朱色の方がほんの少し小さいのもさすがって感じです。(何が)

寝る前にiPhoneでアラーム画面を設定して枕元においてたら沖バナさんが
「ひゃぉう!?」
って叫んでびっくりしたけど、
私のアラームアプリ、背景画像を設定できるやつなので、牧野の妲己ちゃんと対峙してる太公望の絵にしてたのだった。
(気を抜けば更に押される!のビジュアル)
「い、いきなりかわいいもの見てびっくりした」
「ふふふかわいいだろう」
「っていうかそんなん寝れなくない?興奮しちゃって」
うん、だからいつも気を失うように寝てる……。

 

ちなみに起床時のアラームの背景画像は「理解不理解」の洋装楊ゼンです。目が覚めるよ。(時々また気を失うけど)

 

二日目に続く。

 

海ぶどう

ジーマミー豆腐

瀬長島のねこ

OKINAWA

暑いよー。
死んじゃうよー。
単に熱いだけじゃなくてもう、サウナだよね…。
この外環境で普通に仕事する日本人はなんかもうおかしいんじゃないかと思えてきました。シエスタしろよシエスタ。沖縄の方が東京より快適だったっておかしいだろ……。
とかなんとかぶちぶちと呟いていた夏もどうやらつつがなく終わり、沖縄たびその二です。
この夏炎天下に仕事をしていた皆様もそうでもない皆様もお疲れ様でした。
まあそんなこと言ったあとからまたガンガン太陽がKYな残暑をもたらしてこないと言う保証はないんですが……。

二の前にちょっと、一日目について補足。
うちの前エントリで書ききれなかったあれこれの事物、アカギとか、金城の石畳とか、井戸についてもちょっと詳しい話とか、梓さんが書いてくれています。
興味ある方はリンク先是非。アカギの話とか石畳とか一日目行ったのに書けなかったし。

二日目の朝、ホテルの隣のコンビニに行ったんですけど、いや初めて見たよーあんなにお菓子しか置いてないコンビニ。
何が酷いってお菓子以外にちゃんと数揃ってるものが「エロ本」と「半額コーナーのこんどーむ」しかないの。
なんだよそのチョイス。誰にとってのコンビニエンスなんだよ。
ホテルの人に教えてもらった徒歩五分の位置にあるコンビニは、ちゃんと万人向けにコンビニエンスしていた。道の途中に琉球新報の社屋があり、外の掲示板にこの日の新聞が貼られていて、年配の男性が強い日差しの中食い入るように一枚一枚見ていた。
十時ちょうどに梓さんたちが青い車で颯爽と登場。
私が「絶対にひつじもグスク跡を見るべき」と強硬に主張したため、中城跡へ。
ここ。
グスクとゆうのはおおざっぱに言うと、琉球王国時代につくられた城です。まあ首里城もグスクなんですけど、あれは復元後だし。ちゃんと遺跡が残ってるとこは石積みがすっごいんですよ。上まで登るとすごく気持ちいい。飛べる気がする。飛びません。
ちなみに「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として2000年に世界遺産になっているのですが、前回私が六年前にグスク巡りに訪れた時さえ「その当時は人が押し掛けたんだけどねえ……」と言われたくらいにはいい感じに閑散としていてオススメ。事務所で日傘貸してくれましたよ!


空が青い。見えないけど海も青い

しかしこの中城をじっくり見て回ったため思いのほか時間を取られ、あそこに行きたいここに行きたいと好き勝手言ってたのはほぼタイムアウトになったという……。
私に悔いはないが、ひつじには若干申し訳なさが残った。
その後車に乗り込み、ランチは沖縄限定のハンバーガー屋さんA&Wへ。注文したバーガーの名前はもう忘れましたが、パンズがすごくおいしかったことと挟まれているクリームチーズが予想外の巨大さだったことが印象に残った。あと肉。
そして美ら海水族館へ。
行きたかったんだーみんなが絶賛美ら海!
基本的に水族館大好き人間なのです。この二人は八月に大阪インテ遠征した時さえ、前日入りして海遊館行ってたんです……。
ここのメインはもちろん全ての人が語彙を尽くして語るジンベエザメですが、一方やたらと力が入った展示、「おきなわのうみのどくをもついきものたち」にひつじ(※ジョブ・薬屋)が興味津々。
クラゲ!イソギンチャク!カツオノエボシ!
「こういうのを子供のころから教わるから沖縄の人間は海に入りたがらないんです」と梓さんが仰る。
ちなみに水族館内結構暑かった……。


背後から迫りくるジンベエザメを悠然と待受ける軍師

この後外でウミガメやマナティと戯れていた(精神的に)ところあっさり時間が過ぎてゆき、ホテルのサンセットクルーズの時間もあるので……と車に乗ったものの意外とホテルが遠いという。
クルーズ出発の時間は刻々と迫り、段々無口になってゆく我々。
間に合うのか。大丈夫か。というか水平線に真っ黒な雲が浮かんでるアレはどうなんだ。
以下次回。



梓さんのお車でヒバードとたわむれる軍師