封神演義外伝 第七話感想

あらすじ。
お祭り騒ぎに疲れて一寝入りした孔宣の目覚めを待ち、太公望は時間の巻き戻しを命ずる。
最初はきょとんとしたものの、巻き戻しは母の教えにもあったことを思い出す孔宣。
彼の手ですべては元に戻り、四不象と共に未来に帰った太公望は……。


以下の内容にはネタバレが含まれます。
寝ぼけ孔宣ちゃんかわいい〜〜かわいい〜〜〜
喜媚ちゃんも三話めぐらいでほげーっとしてたけど、雉鶏精ってテンションの落差が激しすぎない?考え無しでテンションの落差が激しすぎて超強いってまずくない?いやまあ、実際まずかったんですけど……。
というわけで慈愛の貌をその対象には基本見せない始祖様、突っ込みの鬼と化すの巻。
この切替えの速さが太公望の真骨頂。
なんか、喜媚ちゃんは普段から姉や妹とわちゃわちゃしてるから(※例:ハンバーグをつくるなど)殺劫衝動を抑制できてるのかなと思ってたんだけど、単に忘れずに毎回巻き戻してるだけだったりするかなー?
ぶっちゃけ姉様が毎回突っ込みいれているとしか思えなくなってきた。だから姉様今回速攻理解して飛んできたのでは?
「ダメな子ねん」どころの話じゃねーぞ!!!でも本気で失敗したらいくらでも巻き戻せるの、味方にいたら滅茶苦茶便利ではあるな。まあ四聖には速攻やられてたわけですけど、妲己の最終目的を考えた場合ここで引くのはまだ致命的な打撃ではないので……。
エンドレスエイトin封神演義もあり得ない話ではない。すごい。

「また会えて嬉しかったぞ」

あっ……。
うん、わかってた。
太公望が本当は本当に情が深くて、一緒に戦った仲間ともう一度会えて嬉しかったのなんてわかっていた。だって会うつもりなかったでしょう。顔を見るつもりもなかったでしょ。
解っていたつもりだった。

はーーーーーー。

外伝最終回、私は飲み込めないところが非常に多くて、感想遅れてるのは今回に限っては主にそのせいなんだなーと二週間たって今更気づいたりしました。
この場面もすごく胸につっかえてた箇所のひとつで、今それを文面に起こしてて、はじめて涙が出て来て今ぐすぐす泣いているわけです。
あのですね正直、すごく寂しい。
外伝連載が終わった寂しさもあるけど、私が今見てしまったのは、太公望が太公望であるかぎり変わらない寂しさのことだ。この寂しさと長いこと付き合ってきたつもりだったのに、長すぎてちょっと慣れていたのかもしれない。少しは冷静に太公望について考えられるようになったと思っていたが、突然降臨してきた外伝が全く本編そのまま、あっけらかんとした世界観としょーもねーギャグ(愛)と一緒に、生の状態でこの太公望像をぺろんと提示していったのだ。そして鳩野がしんだ。
しんでいても仕方がないんですが。

はー――――――――――。(2度目)

この期に及んでどうすればいいのかなーもう。バカなのか自分は。
いやだってなんであの人、誰もこっちに気付いてない時に、「会えて嬉しかった」って言うの?まあ確かに今までだったらあの状況でも絶対に言わなかったと思うので、それが心残りってことなの?でもそれでも言葉に出さないと溢れそうだったのなら、どうしてちゃんと聞こえるように言わないの。スープーだけが聞いてる、その言葉はどこに行くの。
太公望は感情を見せない人というわけでは全くないのだけれど、
「感情を見せることで解ってもらおうとする」
行為を自分が行うことについて激しく忌避する傾向にあるとかねがね思っていたが。
ほんとにその通りの行動をしてくれてもう。

ちなみに最後の最後に楊ゼンが部下その1的な立場に戻って、「未来の」太公望にやっぱり気づけないまま終わったのは、むしろ萌え的にはやったーって感じなんですけどお……。
いやこの二人の基本形は、「教師と学級委員」の関係に近いと思ってるんで……。
(学級委員:教師が「してほしい仕事」は素早く察して十全に仕上げるし頭一つ抜けているので生徒たちのまとめ役もできるがあくまで生徒は生徒でしかなく、教師が「秘匿しておきたい情報」については逆に優等生であるがために決して触れられない存在、の意)
てゆうかまあ、楊ゼンについてはあの、「一人だけ未来すの存在に気づいた」瞬間が白眉だったんですよねやっぱり
あれ、未来すがあの瞬間、時間巻き戻される→攻撃くらう、で外的に完全に無防備だったせいが大きいと思うんですよ
だから太公望がきちんと意思を以て態勢を立て直したらあっさり転がされちゃうんだけど、それはそれとして
「アクシデントが起こって太公望に一瞬の隙ができたらそれを決して見落とさない」
っていう楊ゼン像を改めて提示されたのはでかかったです
成長すれば今後踏み込めるポテンシャルはあるっていうのが私が抱いてる楊ゼンへの希望の全部なので、そうゆう意味ではほんと期待を裏切らなかったっていうか……。
あーあと脱線ついでに今更なんですけど、過去すが何考えて未来すへの追求やめたのかなーって思うと正直こわいんだよねー。そりゃ雉鶏精の強襲があったからそれどころじゃなくなったってのも本当だろうけど、かなり画面の外になっちゃったので判断材料自体少なすぎるんですけど。
過去す、結構わかってて「未来の自分」の自殺幇助してる可能性ない?
それは考えすぎとしても、未来すが指揮を自分に投げた=積極的に関わろうとしてないのを見て取って、それを踏まえた行動をとってる気がする。だってこの過去太公望と未来太公望は繋がっているので、思考回路も同じ太公望なのだし。

以下、永遠に明かされない仮説。
・楊ゼンはあの太公望も本当の太公望師叔だと思っている(確認したのが自分だから)
・天化は楊ゼンの確認の理由も意味不明だし、今まで一緒にいた太公望が「偽わし」と言った以上あれは「偽スース」だと仮定している
・太公望は楊ゼンの確認の意味を理解しているし「あれは自分である可能性が高い」と考えているが、いろいろ企んでる身の上でもあり当の自分がいきなり過去に飛ぶようなことがあったら絶対妙な突っ込み方してほしくないので、敢えて「偽」ということにした
 みたいなイメージ。
 閑話休題。(前々回やれ)

あ、「何億年かのち〜来るがよい」って言ってるの融合するつもりだったならおかしくない?みたいなツッコミもまあありですけど、孔宣くん普段いるの高次元空間だしいつでもどこにでも出現できるから、なんなら直後に「五億年経ったから来たよっ☆」みたいなのも全然ありうるんだよなあ。
話が完結しなくなりますけどね……。

桃の花が咲き誇る中で驚いたように呆ける太公望、「全てが終わった」と独白する太公望が儚すぎない?
このまま融合してたら外伝読者たちの目撃した最後の太公望像が、

「花が咲き乱れるなかで静かに消えてゆく」

みたいなことになってしまい、外伝を知らない人に「えっ夢見すぎでは…?」とドン引きされる羽目になるところだった。すぐあの怪しい笑顔になって本当によかった。

っていうか、未来が滅亡したまま!→未来が戻ってきた→融合する→まだ出来なかった〜〜〜〜!

すごいなラスト5ページのこのジェットコースター。構成力を最後の最後まで見せつけてくる。読者は必死でしがみつくのがやっとである。そして旅が再びはじまる。

と、

いうわけで、

うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
いやこれほんと……どうすれば……?

正直私はここまででみんなツッコミ入れてる「地球破壊宝貝」とか、触れる余裕もなかったですね……。
個人的には祝融が猫型ロボットでも全く構わない。
(地球と融合したロボットとは……?)
(でも宝貝人間にも魂が宿る世界だから……)
ビッグバン発生宝貝は、むしろ箱宇宙(コスモボックス)@うる星やつらみたいなやつを想像した。宇宙をねー育てるんですよー箱の中で。全部流れ星になっちゃうとゲームオーバー、小学生時代のラムちゃんの夏休みの自由研究にも最適だぞっ。
なんかこの後も色々書いてたんですが、もう感想じゃないので一度切ります。
とにかくでも本当に物凄い、私の中では名作とか傑作とかそういうものに収まらない外伝だった。
あえて言うなら、奇跡。
混沌の2018年真っ只中に転がり落ちて来たダイヤモンド。たとえそのかけらの角度がちょっと鋭すぎても、それが私にとっての封神演義外伝。

とりあえず、以上です。
続く。
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