台湾ホテルリスト2

色々書きたいことはあるんですが(石垣島に行ってきたのでそのレポとか)、ひとまず書けてるものから出していかないとどうしようもない。
なので去年つくったこれの第二弾を置いておきます。
大変恐れ入りますが前回に引き続き、情報だけを求めてきた方にはめちゃくちゃ読みにくい仕様です。
だらっと読んでおいて、そのうち台湾に行くことになった時に思い出して読み返す、ぐらいの用途を想定しています。あと去年泊まった分の更新につき、データは最新ではないこともご承知おきください。
宿泊者のこだわりについても前回の記事を参照されたし。
楊太に泊まってほしい度はただの…寝言です…。


・・・投宿リスト第二弾・・・
◆台北市内
レ スイーツ台北慶城
DGホテル(大稻テイ花園旅店)

◆台南
シェンノン147

◆金門島
インプレッション瓊林B&B


・台北商旅慶城館(レ・スイーツ台北慶城)/南京復興駅
2018年7月泊。1泊2日。
この時十日ぐらい台湾に行っていたのだが、そのうち台北での五日間を過ごした古亭(台北市内の地名)のホテルが、いかんせん安宿にもほどがある感じだった。多分日本から普通に予約する際の候補には出てこないため、そこの話は特にここには書かない。
まあそこは駅にも近かったしセキュリティさえ安心できるなら身の丈に合った部屋に泊まることにさほど不満はないのだが、最終旅程のまだ見ぬ金門に飛ぶにあたり、一泊ぐらいちょっといいところで英気を養おう、さもなくば死ぬかもしれないし……と思い色々調べて予約した松山空港近くのホテルがこちら。
とはいってもこの時は、一泊素泊まり12,000円ぐらいだったかな。
(※Expediaの航空券同時予約プラン。台北ナビだと22,000〜となっていた。シーズンによります)
んで、いやもう、なんか特別書くこともないぐらいにすごい快適でしたね……。休養という目的では申し分ありませんでした。
そんなあちこち泊まってるわけでもないですが、台北のいわゆる「シティホテル」の中では一番心地よかった。ここにメインで泊まったら外に出たくなくなるんじゃないか?と思いました。
前の宿から早めに移ってとりあえず荷物だけ預けようとしたんですが、物凄く日本語が流暢なスタッフの女性がオシャレだけど居心地のいいラウンジに案内してくれ、コーヒーをいただいてるうちに手続も済んでおり、チェックイン時間の前なのに清掃済みの綺麗な部屋にスムーズに通してもらえる。
前段で泊まってた古亭のホテルにて、決裁済みのはずなのにチェックインしようとしたら「前払いお願いします(台湾語)」って言われて、夜の十時過ぎに「お金振り込まれてますよね?」って業者にLINEする羽目になるなどの経験の直後だったため感動もひとしおであった。
較べる事案が間違っている。

お部屋。
宿泊したのはスタンダードルームなので広いわけではなかったが、軽すぎず重すぎずの落ち着いた調度。
ベッドにはカーテンがあるし、小さいけど窓もあるし、控えめながら中華風のテイストもしのばせてあってごっつい落ち着く。
バストイレは同じだけど一応ガラスで区切られてはいて、シャワーとバスタブも分かれてました。台湾のホテルはいいとこでも結構コンディショナーがないところが多いが、こちらは完備。
部屋には6種類のウェルカムフルーツに加えてウェルカムチョコ、これは箱入りのトリュフやボンボンなど六粒。
天国……?
(チョコすごいおいしい)
24時間利用できるラウンジには、ずっとサービスのコーヒーと各種スイーツが用意されてました。

アクセス。
安くて良いホテルなら星の数ほどあるが、この時ここを選んだ理由は、台北松山空港駅までわずか二駅の南京復興駅が利用できるのが大きかった。
(ついでに夜に饒河街夜市に行ってみたかったので、松山駅に一本で行けるというのもポイントが高かった)
立地的にも駅前だが、私はこの時松山新店線を利用してきたので、ホテルの最寄りの7番出口までは実は結構距離がありました。『思ったよりは』遠かったな。
まあ『思ったよりは』レベルですが、とにかくこの日は体力を使わないのが目的だったので。
あと大通りには面していないので、地図だけ見ていると戸惑うかも。駅前のメインストリートから、小ぎれいなプロムナードをちょっと入ったところです。

予約したプランは朝食つきだったが飛行機の時間の関係でお断りしたところ、チェックアウトの時にサービスでサンドイッチを持たせてくれた。
ホテル印の箱を開けたら隣のコンビニで買ってきたものだったけど、まあご愛嬌というか(ちょっと笑った)
総じてとても好きになったので、台湾が初めての人とかとりあえず交通の便がほしい人とかには、お値段が折り合えばこちらを勧めます。
私も今後友達と行く場合の有力候補だなあ。

楊太に泊まってほしさ ☆☆☆☆
とにかく山盛りフルーツがデフォルトのサービスで部屋にサーブされるって、もう太公望さん向けすぎるでしょ。
高級ホテルらしいほどよい距離感は彼氏にも許容範囲だと思います。団体さんが少なめの小ぢんまりした規模なので、館内も静かであまり人に会わない。
ただデフォルトでこうゆうところに何泊もしてるようたって、それ軟禁じゃねえの…?という疑惑がぬぐえない。(軟禁にもいいホテルだと思います)(楊戩同伴じゃないと外出られないんだよね)


大稻テイ花園旅店(DGホテル)/迪化街
2018年12月泊。3泊4日。
迪化街のプチホテル。
あの、行ったことがある方ならわかるだろう、迪化街が淡水河の水運からなる台北物流の拠点だった時代から連綿と続く道。
霞海城隍廟に奉られるお香が昼夜たなびき、多種多様な布を商う永楽市場が鎮座し、その正面から乾物屋や雑貨屋ががずらっと立ち並ぶ通り……。
あの道は実は二キロぐらい続いていて、本当にその一番端っこにあるホテル。
住所こそ迪化街だが、上で述べたような「迪化街の観光地」である南側のゾーンからは、実に二駅ほど歩く計算になりかなり遠め。
実際この旅行では(別口に忙しかったのもあるが)、迪化街の好きなお店はほぼスルーしてしまったぐらいだ。
でもホテルの入っている建物を含めて街並みはそのまんま続きの煉瓦造りだし、美しい提灯は遅くまでともるし、ぽつりぽつりとアートギャラリーや瀟洒なレストランも並ぶ静かな良い立地である。通りを挟んだ向かいにある台湾菓子のお店はお土産に好適。華泰茶荘も近い。
料金は12月だからか、「往復航空券つきの」3泊4日5万円台という破格さであった。

お部屋。
何故か南欧風にイメチェンされており華やかな気分になる。
宿泊した限りの台湾のリノベホテル共通点として、清掃は最高に行き届いていて快適。
ただ「歴史ある建物に泊まる」っていう気分は薄かったかな。建築はもちろん伝統的な閔南式ですが、パステルカラーとガラスがふんだんに使われて物凄い生まれ変わりっぷりである。
エレベーターは三階までしかないので、四階の客室に割り当てられたら階段。チェックインの時はスタッフの方に荷物を持っていただけた。
気になった点としては、おなじみ・最安値の部屋だったせいなのか知らないが壁の薄さがすごい。まあそれはよくあることではある。
あと明らかに椅子がある想定で家具が配置されてるんですが椅子がない。笑
デスクがあるのにない。笑
まあ安いから……。(二度目)
ワンランク上のお部屋からはすごくかわいいメイドイン台湾の家具で統一されてるようでそっちも気になりますね!
建物は古いとは言え防犯は電子キーで(比較的)安心。一度エラーが出て部屋に入れなくなりフロントに駆け込んだりもしたけど、まあ昔泊まったパリのホテルなんて同じことがしょっちゅうだったしな……。
実は付属のカフェのオシャレな朝食つきなんですが、残念なことに外出ばかりしていて一度もいただけなかったのでレポができない。

アクセス。
最寄り駅はMRTの「大橋頭」。
この駅から「延三夜市」という比較的ローカルな夜市に五分ぐらいで歩いて行ける。
(「大通りの中で屋台がいっぱい出てる特定のゾーン」って感じの夜市です)
そこから五分ぐらいでホテルまで帰れるので、この時は結局毎晩寄って帰ってましたね。
かなり奥の方にある新竹ビーフンのお店はどこで食べるよりおいしく、最終日も足が棒になってたけど行ってしまった。お店のおばちゃんが洗濯籠みたいなのでビーフン茹でてるけど……。バイクが轟音を立てて鼻先を走り抜けるけど……。

楊太に泊まってほしさ ☆☆☆
朝食はベジタリアン向けも出してくれるとのこと。
インテリアがロマンティック&フレンチガーリーに全振りなのは…いや、似合わないとは言わないが…。
あとすーすはガラス張りのシャワーを部屋から見られるのがかなりしんどそう(部屋によります)(でもようぜんは礼儀として目をそらしそうだけど)。
あと二人とも壁が薄いのは本気で嫌がりそうですね。隣にいるのが私なら私は別に気にしませんが……。


・神榕七四七(シェンノン147)/台南神農街
2018年7月泊(1泊2日)。
2017年の旅行で台南と台南のリノベホテルに死ぬほど入れ込んだのと、なんといっても外伝に出てきた神農様があまりにいいキャラしてて、これはもうあらゆる意味で神農廟に再度お参りするしかないと決めていたら神農廟の隣がリノベホテルであった。
即決。(力強いクリック)
神農街は本当に小さなエリアで元々は運河に沿って発展した街だが、その突き当りにある神農廟の参詣路みたいな要素もある。
今は古民家をリノベしたオシャレなバーや猫カフェ、若いアーティストが集まるような場所になっていて、下北沢を路地一本につめこみ神秘を上乗せしたような感じ。
漫画と混同するのもアレなんだが封神の神農様にもしっくりくる、お洒落な中にも抜け感のある空気がある。
「神榕」は神格化されたガジュマルを指す語。
ガジュマル(榕)の巨木と寄り添うようにある宿。
「道教廟の世界」によれば、これを祀るのは数少ない台湾のオリジナル信仰であるそうで、確かに根元には小さな廟があつらえられ、「神榕公」と扁額があった。

アクセス。
正興珈琲館の時も書いたのとほとんど同じ事情で、公共交通機関でのアクセスがいいとは言えない。多分タクシーが一番いい。バス停からはまあまあ近いが、バスの時間は結構まちまち。
神農廟が目的地だったらアクセス超いいんですけど。

お部屋。
宿泊したのはベーシックダブルルーム。
二階に三部屋あるうちの一部屋で、幸いちょうど神農街を見下ろせ、ちょっと隣を見ると神農廟の二階というロケーション。
建物は古いが清掃は行き届いている。バストイレは同室。
バスタブはなし、でもシャワーの出は良し。
やっぱりこの
「ホテルに泊まっている」というよりも
「下宿している」というような雰囲気が滅茶苦茶面白いんですよね〜〜〜!
実質スーペリアなのでインテリアは必要最低限でシンプルですが、レトロな扇風機などは味がある。(冷房もよく効きますよ)
あーあとスタッフさんがすごく親切でした。多分私と同い年ぐらいの女性のオーナーさんと近くに住んでいる日本人の女性が働いてて、ガイドブックを貸してくれたり案内してくれたり、行きたいけど不定期にしか開いてないカフェに電話して調べてくれたり、良いお店を教えてくれたり。

楊太に泊まってほしさ☆☆☆☆
私が宿泊したよりも上の三階と四階にそれぞれデラックスルームとスイートがあるんですけど、そこに滅茶苦茶暮らしてほしいです。
なんなら中の階段とか使わないでガジュマルをひょいひょい登って出入りしてほしい。っていうか私が次こそそこに泊まりたい……。
しかし立地としては隣家が神農様のとこというのが物凄いネックで、正直何もできないなと思いました。いやほんと臨場感がすごいんですよ。なんか神農様のお隣って普賢がお隣とか太乙がお隣とかそういうのとまた次元が違う感じがしませんか?


・インプレッション瓊林B&B
2018年7月泊(1泊2日)。
この時の台湾旅行のラストを飾ったゲストハウス。
とにかく行きつくのに物凄い苦労をし、そして死ぬほど金門のおばちゃんに親切にして貰った記憶が大きい。
とにかく私が皆さんにまずお伝えしたいことは、
「Googleマップは間違えていることがある」
「言葉がほぼわからない国の全く知らない土地で、Googleマップだけを頼りに徒歩でホテルを探してはいけない」
ということです。
本当にこれは私が甘かったのであり、海外というものを油断していた。いくら治安がいいとは言っても、一人でも悪い人に会ってたら何が起こってたかわからないですからね。反省です。
ちなみに今はGoogleさん、正しい位置をちゃんと指示してくれているんだけど、なぜか誤った方の位置も残ってるんだよな……。
(旅行の前に到着時間をきちんとオーナーの方に知らせておけば空港まで勝手を知ったタクシーの運転手さんを回してくれるし、オーナーさんの都合によっては無料で送迎してくれることもあるそうです)

そんなガチのクエストを経て辿り着いた宿ですが雰囲気は完璧。
いや、雰囲気というのもはばかられるというか、もはやただの本物である。
金門島は非常に数奇な運命をたどった島で、便宜上「台湾ホテルリスト」に入れさせていただいているが、あらゆる意味でここは台湾ではない。
大日本帝国が台湾島とその周辺を支配していた時、金門は清、ひいては中華民国の「福建省」の一部であったし、日本軍が占領しはじめたのも日中戦争が始まってからだ。
中華民国軍が大陸で共産党に敗走してこのあたりに雪崩れ込んできた時も、まだ台湾島とはなんの関係もない。
やがてこのちっぽけな島を最前線として中華民国が台湾島に臨時政府を置くが、その時もまだ島の人の意識は「ふーん」という話だっただろう。ここは一貫して「中華民国」であり続けた土地なのだ。しかし時代は流れ、中華民国が便宜上その本拠地の台湾島から「台湾」を名乗るようになると、何故か彼らも「台湾人」とくくられたりすることになる。
現地の方がこのことに強い違和感を持っているというのは想像できるし、中央への複雑な気持ちがあるのだということも聞いているが、ここの心情を慮るということは私の手に余る。(ちなみにここは省も名目上「福建省」。台湾本島は「台湾省」)
ともあれそんな歴史的経過を経て、もとは元代に戦乱を避けて富裕層が移り住んだというこの島には、清代にようやく漢民族が移住した台湾本島とは比較にならないほど古い建物がすごくたくさん残っており――――

そしてそこに泊まれる。

わけがわからない。

さて「インプレッション瓊林」である。
瓊林というのは宿が在する土地の名前。
明の時代熹宗の御代、科挙に及第したものが六人、将軍になったものが七人出たことから、優秀さを嘉して皇帝から「瓊林」の地名を下賜されたという。
すげえ!いきなりノリが中華だ(中華です)。
ホテルの建築様式としては、台湾本島の田舎なんかにもよくある三合院。北京の四合院は有名ですが、中庭を囲んだ建物の一方が開けてるのを三合院と称するっぽいですね。この辺詳しい人にはツッコミどころ満載なのかもしれませんが……。

さて、アクセス。
上記の通り、あまりよくはない。バス停はあるけど本数は少ないので、うまいこと捕まえられなければタクシーが現実的。空港を出てタクシーを拾って大体10分ぐらいだろうか。
(ただし鉄道がない金門島で観光客がアクセスの良さを求める場合、唯一繁華街と言える金城に宿泊するほかない。ここも名所旧跡がわんさかあってチュウゴクスゴイフルイタテモノスキーには面白い街だが、ここで泊まるとなるとやっぱりホテルになってしまう。
古民家に泊まりたいならどのみちその周囲に点在する古鎮の中から選ぶことになるため、私の中ではこのアクセスの悪さはさしてマイナスポイントではなかった)
タクシードライバーには英語もほとんど通じないため、ホテル名と住所を漢字で書いたメモを見せよう。

お部屋。
三合院は門を入ると中庭、正面が廟堂であり、廟堂の建物の左右に家長の寝室があるのがセオリー。中庭の両脇の建物にはその家の子供たちの部屋がある。
このホテルは四部屋で、私の部屋は廟堂の右側の部屋だった。
部屋としてシンプルに考えた場合、設備としては要するにシングルルーム。
清潔なベッドがあり、サイドに物置があり、広めのデスクに鏡もついてる。バスタブがないのは残念だがシャワーとトイレは奥。オープンクローゼットで、タオルや寝間着は持参のこと。

ただし鍵は閂。
もう一度言う。閂。

具体的には中からは木の閂を差して鍵を閉め、これでは外出時に施錠できないため、外からは南京錠をかけることができる。どちらも飾りではなく完全に実用で、もちろん別途電子キーなどがあるわけではない。
(とはいえ金門島は福祉が充実しており治安も統計的に本土より更に良いぐらいで、台北のフローラホテルのボタン錠と較べれば正直安心感はある)

楊太に泊まってほしい度
☆☆☆☆☆
正直に言う。
泊まってほしいとかを通り越し、これはもう住んでるな……という気分しかなかった。
いやー住んでるよこれ。客人として名士宅の一室を与えられてるよ。
そして風を読むことにたけた道士さまとして崇敬を集め(風が強い島なので当地ではシーサーに似た風の神の像があちこちに建っている)、冬の間この温暖な土地で旅の身体をやすめるのだ……まであった。

お幸せに……。(完)
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